インプラント治療を検討している方の多くが“早く人工歯を入れて美しい歯を取り戻したい”と考えていることでしょう。
そこで気になるのが「治療期間」です。
インプラントの治療期間は治療方法によってさまざまな目安が提示されていますが、治療期間は短いほど良いといえるのでしょうか?
インプラントの治療期間は症例によって大きく異なります。
治療方法にはそれぞれ目安となる期間が提示されているものの、患者さんによって必要な治療はひとり一人異なるためです。
たとえば多くのクリニックがおこなっている「2回法」という治療方法では、歯がない状態から人工歯の装着まで平均で4~7か月ほどかかるといわれています。
しかし2回法をおこなう前に抜歯をする必要があったり、顎の骨が不足していて骨造成などをおこなう場合はさらに数か月の期間が必要です。
また2回法などのインプラント治療では、埋入後に骨結合を待つための治癒期間が設けられます。
しかしインプラントが骨と結合するまでの期間は、患者さんによって数か月の差が出ることもあるのです。
このように同じ「2回法」でインプラント埋入をおこなう場合でも、患者ひとり一人に必要な治療期間は症例によって大きく異なります。
インプラント治療を考えている方のなかには“歯がない期間を少しでも短くしたい”“早く治療を終えて解放されたい”と、治療期間が短ければ短いほど都合がいい“と捉えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、それはとても危険な考え方です。
たとえば接客業に就いていたり、目立つ位置の歯が抜けてしまっている方は、“とにかく早く人工歯を入れたい“と考えるでしょう。
その場合は抜歯即時埋入などの治療法が適用されることもありますが、「骨の状態が適していると医師が判断する」ことが前提です。
また、同じ治療方法でも、少しでも短い治療期間を提示しているクリニックを選ぼうなどという考えは、治療の失敗を招く原因となります。
もしも治療期間の短さを強みにしているクリニックがあれば、治療期間が短い理由と根拠をしっかりと知る必要があります。
大切なのは、自分自身の口腔状況や治療の経過に合った治療期間をもつことです。
早く人工歯を装着しても不具合が起こっては本末転倒ですし、身体への負担も大きいものです。
クリニックが目標とする治療期間に合わせるのではなく、患者ひとり一人に合った治療期間を設けるクリニックを選びましょう。
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